RELEASE NOTE
請求書を AI で 読み取り、 帳票と 一緒に 残すまとめて 読み取って 表で 確かめ、 選んだ 明細を 登録。 請求書は 記録の 根拠と して 保存
活動量のデータ入力で時間がかかるのは、請求書の数字を 1 件ずつ写す作業です。10 月 28 日の変更で、請求書の PDF や画像を AI でまとめて読み取り、使用量と当てはまる排出係数を表に並べられるようにしました。登録するのは、人が表で確かめて選んだ明細だけです。読み取った請求書は、算定の根拠として記録に紐づけて残ります。
この版のポイント
- 電気・都市ガス・燃料の請求書を、PDF か画像でまとめて 10 個まで AI で読み取る
- 読み取った明細を表で確かめて直し、選んだ明細だけをまとめて登録する(1 件ずつフォームで開くこともできる)
- 請求書・検針票などの帳票を記録に紐づけて保存する。手入力の記録にも付けられる
- 重油・燃料(その他)・廃棄物のように同じ優先度の排出係数が並ぶときは自動で選ばず、選ぶまで保存しない
01NEW
請求書を まとめて 読み取り、 表で 確かめて 登録する
データ入力の画面に「請求書から読み取る」カードを加えました。電気・都市ガス・燃料(ガソリン・軽油・灯油・重油・LPG)の請求書を、PDF か画像(PNG・JPEG・WebP)でまとめて 10 個まで選べます。1 枚に燃料が 3 種類あれば、明細は 3 行になります。
STEPS請求書から登録するまで
- 請求書のファイルを選ぶ
AI の設定(10 月 24 日の記事)で提供元とモデルが決まっていれば、メンバー全員が使えます。AI で読めるのは 1 ファイル 4MB までです。それを超える請求書は帳票として保存だけします。
- 送り先と送る内容を確かめて送信する
送る前に、送り先(提供元・モデル)と、送るファイルの名前・大きさを見せます。「やめる」を押せば、保存も送信もしません。
- 表で確かめ、必要なら直す
拠点・対象年月・活動量・排出係数は表の中で直せます。確かめることがある明細には、既定でチェックを入れません。
- 選んだ明細を登録する
件数・推定排出量の合計・帳票ごとの件数を確かめてから登録します。登録すると排出量を計算し、登録できた明細は表から外れます。
冒頭の画面は、架空の電気と燃料の請求書を読み取ったところです。燃料の 3 明細は係数が決まり、チェックが入っています。電気の明細は、同じ拠点・カテゴリ・対象年月の記録が登録済みなので選べません。二重に計上しないための確認です。合算するなら、入力履歴から既存の記録を開いて直します。
| 項目 | 決め方 |
|---|---|
| 使用量 | AI が請求書から使用量と対象年月を読み取る。kWh・L・t など、フォームの単位に換算して入れる(MWh・kL・kg・千m³ なども換算する) |
| 係数 | コードで公表値の候補を絞り、AI に当てはまる候補を 1 つ選ばせる。電気・都市ガスは登録番号と事業者名で事業者を決め、公表メニュー以外の契約は「残差」のメニューにする |
| 拠点 | 請求書の需要場所の住所と拠点の住所を、表記をそろえて突き合わせる。拠点の一覧は AI に送らない |
02NEW
請求書などの 帳票を、 記録の 根拠と して 残す
後から「この数字はどの請求書から入れたか」を確かめられるよう、活動量の記録に帳票(請求書・検針票・納品書など)のファイルを紐づけて残せるようにしました。AI の読取りを使わない手入力でも使えます。統合入力フォームの「⑤ 帳票(請求書など)」から付けます。
- 保存できるのは PDF・PNG・JPEG・WebP で、1 ファイル 10MB までです。形式は、拡張子ではなくファイルの先頭のバイトで確かめます。
- 「画像を WebP に変換して容量を減らす」を選ぶと、PNG・JPEG をブラウザで WebP に変換してから保存します。変換しても小さくならないときは元のまま保存し、変換したときは元の形式を記録します。
- 1 枚の帳票を複数の記録に(燃料の種類ごとなど)、1 件の記録に複数の帳票を(複数のメーターなど)紐づけられます。編集で開いた記録では、足す・外すがその場で反映されます。
03CHANGED
同じ 優先度の 排出係数は、 自動で 選ばない
重油の A重油(2.75 tCO2/kL)と B・C重油(3.10 tCO2/kL)のように、同じ優先度で名前の違う係数が並ぶカテゴリがあります。これまでは候補の先頭が黙って選ばれ、その係数で算定していました。今回から自動では選ばず、使った係数を候補から選ぶまで保存できないようにしました。単月入力・複数月まとめて入力・請求書の読取りの表のどれでも同じです。

| カテゴリ | 同じ優先度の候補 |
|---|---|
| 重油 | A重油 / B・C重油 |
| 燃料(その他) | コークス・タール・廃プラスチック類など 17 種 |
| 廃棄物 | 焼却・埋立など 12 種 |
04NOTE
今回の 対象外
- 複数月まとめて入力では、帳票を紐づけられません。帳票を付けている間は、複数月まとめて入力に切り替えられません。
- 帳票を上げたまま入力をやめると、帳票は「紐づけなし」で残ります。「帳票の一覧」の「紐づいていない帳票だけ」から削除してください。保存期間を過ぎた帳票の自動削除はありません。
- LPG を体積(m³)で請求されている場合は、重さ(t)に換算できないため、使用量を入れずに案内します。
05ROADMAP
これから :帳票を 開示の 根拠資料に つなげる
今回残せるようにした帳票は、SSBJ の開示で求められる根拠記録にもつながります。根拠資料の取込みから、根拠記録と文章の下書きを作る方式を検討しています(#93)。
06CHANGELOG
変更の一覧
- 新機能・改善請求書の AI 読取り(電気・都市ガス・燃料の使用量と、当てはまる排出係数)#197
- 新機能・改善請求書をまとめて最大 10 ファイル読み、表で確かめて選んだ明細を一括登録#202
- 新機能・改善活動量の記録に帳票(請求書など)のファイルを紐づけて残す#201
- 修正同じ優先度の排出係数の候補が並ぶときは自動で選ばず、選ぶまで保存できないように#204
- 修正請求書の読取りで、AI の判断の文に候補の識別子が出ないように。「残差」のメニューを選ばなかったときは理由を添える#209
- 修正「WebP に変換して容量を減らす」の選択が、同じ画面の帳票の欄と請求書のカードでずれないように#211
- 保守請求書の読取りの表とチェックボックスを共通の UI 部品にそろえる#207





